定期テストを頑張ったら、スキーど底辺の僕が全国大会まで行けた理由
僕は2歳の頃からスキーを始め、そこに面白さを感じています。今までスキーは楽しむもの、その中で成績が出ればいいなという甘い考えをしていました。ですが、そんな気持ちではトップを取れるわけもなく、底辺の成績を取っていました。それでいいと思う反面、周りの友達がどんどんトップ層にいき、キラキラしているのを見ていると、いつしか僕もトップの人達に加わりたい、全国大会に出たいという思いが出てきました。しかしこの頃、僕は本番になると斜度やコースが急に怖くなって、自分の滑りを出せず、いつも成績が出ませんでした。
僕に転機が来たのは中学2年生の2学期の期末テストのときでした。我が家のルールでは、毎年、二学期の期末テストで400点以上取らないとスキーをさせてもらえませんでした。それは、三学期になるとスキーの大会や練習で学校に行けない日がすごく多いので、学校を休むためのハードルとして、このルールが立てられました。そして、僕はこのことをカズマさんに伝えると、「いっそ450点目指せばいいじゃん。」と提案されました。僕はこのことを聞いて正直、万年300点台の僕ができるかわからないけど、取ってみたいと思いました。なので、カズマさんと一緒に計画を立てて目標に向かって勉強しました。その結果惜しくも443点と、目標としていた点数にはわずかに及びませんでした。ですが、答案が返されたときに見たこともない丸の数や点数が並んでいることに感動しました。そして僕の苦手な国語と社会の点数も高くてすごく嬉しい気持ちが湧き出てきました。僕もやればできるんだと心から思いました。ここで今までやりたいと口だけだった僕がそれを本当にやりきった最初の経験となりました。
僕は底辺のスキーももしかしたら、頑張ればうまくなるかもしれないと思いました。僕は勉強と同じように計画と実行を繰り返しました。父がそれを見て「本気でやりたいなら」と僕にパーソナルトレーナーを付けてくれて、そこから更に練習に打ち込みました。1月7日、あのテストから猛練習をして、初めてのスキー大会でした。前年の成績は64位でした。僕はスタート台に立ったとき胸が張り裂けそうになるぐらい緊張しました。なぜなら、今までの努力が吉と出るか凶と出るかが決まるときだったからです。スタートバーを切ってから、思い切り踏み込んで滑り始めました。ふと滑りながら「怖くない」と思いました。去年までの僕は滑りながらもこわいと思い全力を出せなかったのですが、自信を持って飛び込んでいる自分がいました。
僕はゴールしてからぱっと電光掲示板を見ると今まででは考えられないほどトップとの差がないタイムでした。僕は正直びっくりしました。結果は長野県で13位でした。今までの僕を知っている人はすごく驚いていました。本当に嬉しかったです。
そこから、更に自信を持った状態で練習に励みました。その結果ついに全国大会の切符を手にすることができ、更にはジュニアオリンピックの代表選手に選ばれました。全国大会やジュニアオリンピックではみんなすごかったです。結果は40位、50位とボロボロでした。でも、清々しかったです。もっと練習して高みにいきたいと思いました。カナダで修行して、もっともっと上手になりたいので精一杯努力をします。
「自信」は「自分の全てを出すために必要なもの」だと思います。自信があると、失敗の捉え方も変わってきて、失敗が経験となります。僕は勉強が自信を得るきっかけとなったけれど、なんでもいいと思います。目標に向かって進むときは、達成できるかどうかわからないから不安だけど、自信さえあれば、そこに向かって挑戦すること、思い切ってぶつかっていくことが楽しくなると思います。
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